今日も大切にコフレに保管されているノートには、天才薬草師フィリバート・ルータンが遺した秘密のオリジナルレシピが記されています。彼が使用していた棚には、ハーブ、根っこ、樹皮や花粉などがぎっしり詰まっていたそうです。
ラボでは想像を遥かに超える、洗練されたアロマの融合やリキュールの数々が生み出されました。
フィリバート・ルータンは才能、想像力、知識を兼ね備えていました。薬草師としてひときわ異彩を放ち、彼の名前が如才なく知れ渡るのにそう長くはかかりませんでした。初めて生み出した傑作は43種の薬草や果実をマリアージュしていたそうです。その中でも、より洗練されたベルモットに「ルータン」の名前をつけ、彼の評判を確固たるものにしたのです。